友人と仕事仲間。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、高校時代の同級生からデザインの相談をしたいと声をかけてもらいました。

彼が仕事で関わっているお客さんのウェブサイトについて相談したいとのこと。
友人だから僕がデザインの仕事をしていることは昔から知っていて、今回声をかけてくれたみたいです。

今までも高校や中学、そして小学校の同級生と仕事をしたことがあります。
その誰もが当時はただの友人で、将来一緒に仕事をするなんて考えもしなかった。
人生ってなんだかおもしろいです。

昔からの友人と仕事をするって、みなさんどうですか。
そもそも、友人と仕事仲間というのはやっぱり違うものなのでしょうか。

発注したりそれを受けたりと、お互いの立場が違うかもしれない。
お金が発生するということも違うかもしれない。
求められる品質や責任の範囲なんかも、もしかしると違うのかもしれません。

でも僕はどう思ってるだろうと、改めて考えてみる。
すると、僕にとっては友人も仕事仲間も、実はそんなに変わらない気がしました。

僕は高校生の頃、体育祭で同じ組の仲間が着るTシャツをデザインしたことがあります。
当時はお金は発生していませんが、それをデザインしたときにやってたことは実はいまとほとんど同じ。

今回依頼をくれた友人も当時、同じ組でした。
なので、当時彼は僕がデザインしたそのTシャツを着てくれているんです。
なんだか、15年振りにまた似たような関係になったんだなぁ。

仕事って元々はすぐ近くにいる誰かのためにしていたものだと思います。
それこそ、太古の昔は家族のために狩りに出たり、集落のために畑を耕したり。
その後、街ができて、交通が発達して、現代は大きな仕事を都会に集まってやるようになりました。

インターネットが登場してからは、それこそ世界中を相手にして仕事をするようになりました。
だんだんと一緒に働く人も、お客さんも、物理的に遠い仕事が増えてきたんですよね。

ただ、結局は相手の要望を聞いて何かをつくる。誰かと一緒に価値を生み出す。
現代は仕事仲間と友人そしては別であることが多いけれど、別に一緒であることも普通だと思うのです。

僕はたびたび、昔からの知り合い人からお仕事を頂いています。
地球の裏にだってデザイナーはいる。
そのデザイナーと一緒に仕事ができる時代だというのに、同じ学校に通ってくだらない話をしてたやつに声をかけてくれるなんて。
それはとてもうれしいし、なんだかおもしろい。

近々、今回声をかけてくれたその友人と仕事の打ち合わせをしようと思います。
あの頃はお互いまだまだ何者でもなかったのにね。
まだ一緒に組めるかどうかは分かりませんが、うまくいくといいな。

そうそう。
今やってる仕事が、高校生の頃にTシャツのデザインをしていたのとたいして変わらないこと気付いた点。

あらためて僕はラッキーです。
高校の時に楽しいからやっていたことを、今は仕事としてできてるんだからね。

ウチヤマケンイチ
---
いつも読んで頂きまして、ありがとうございます。
ご意見、ご感想をコチラからいただけるとうれしいです。