自転車の効率。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近また、自転車に乗るようになりました。

自転車っていうのは、なんとも便利な交通手段。
費やすエネルギーに対して移動出来る距離が大きいし、子どもでもお年寄りでも乗れる。

バイクや車のようにただ乗ってるだけでは動きません。
けれど、逆にガソリンなんて要らなくて、身体ひとつあればいい。
ここ最近、続けて何人かの口から「自転車は最強だ」って聞いたのです。

そうなのです。
自転車というのは身近な乗り物の中で、かなりの完成度を持った乗り物だなと。

そういえば以前、インダストリアルデザイナーの山中俊治さんがTwitterでこんなことを言ってました。

自転車のすばらしい移動効率を考えると、車輪を持った生き物がいないのは、やっぱり不思議。
いつの日か私たちは生物そのものをデザインすることになるだろう。その時ための思考実験としては大変興味深い。

生物そのものをデザインする、か。
なんだかそれは人間ではなくて神様の仕事である気もするけれど、でも確かにそんなことを将来自分もやっている気がする。

それは生物の遺伝子を操作したり、品種改良をすることだけじゃないくて。
例えば、ロボットを作ることとか、人工知能とか、あとウエアラブルデバイスを設計することとかも含めて。

変な話、自転車がウエアラブルデバイスのようになれば、もはや生物としての一部とも言えないかなと。
常にその自転車に乗っていて、そしてその自転車のメンテナンスという生命維持も乗っている人がやっていくんだから。

近い将来、自分たちの身体の一部もデザインすることになる。
そういう視点でこれからのデザインをしていきたいなと、そう思うのでした。

そうそう。
今回、自転車のハンドルにスマートフォンホルダーを取り付けたんです。
これでナビアプリを使う。自転車なのにカーナビが付いたようで、かなり便利です。

もはや自転車に乗ってる時も、自分の頭で考えることはしなくなってしまった。

ナビを使って、指示通りに自転車をこいで、そして目的地に向かう。
その時には、もはや自分というのはどこまでなんだろう。

そんなことも、思うのでした。

ウチヤマ ケンイチ
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