選択肢の量をコントロールする。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

オフィスのリフォームに向けて、昨日案を考えていた時のこと。

うちのオフィスには知人から譲ってもらった大きなミーティング用のテーブルがあります。
10人は座れる大きさ。天板はガラスでできていて、大きいだけじゃなくとてつもなく重たい。

譲ってもらった当時にクレーンで運び入れてからというもの、それからはもう1mmも動かさずずっと同じ場所に置かれていました。

昨日、そのテーブルをふと動かしてみようと思ったんです。
もしかしたら、持ち上げることはできなくても、引きずれば動かせるような気がしたんですよね。

そしたら案の定動いちゃいました。
もう何年も動かしてなかったのに、実は動かせるんだった。

それは良い発見であり、ちょっと困ったことでもありました。
そのテーブルが動かせることがわかったせいで、リフォームの幅が広がってしまったんです。

テーブルが動かせないなら、今のテーブルの位置を制約にして案を練るほかない。
人の通り道、プロジェクターやホワイトボードの位置も。

それがテーブルを置く場所まで選べるとなると、これまで考えていなかったレイアウトの可能性が出てくる。
2月にはリフォームしちゃいたいのに、困ったなと。

選択肢が多いことは、必ずしも良いこととは限らない。
そして、制約があることも悪いこととは限らない。

品揃えが豊富なことは一見良いことのように思えるけど、実はお客さんは商品を選びきれなくなって売上は減ることもある。
マーケティングの有名な話です。

ただ自分が処理できる範囲なら、選択肢ってもちろん広がってるほうがいい。
今回も迷うことは増えたけれど、より使いやすいオフィスになる可能性が出てきたわけだし。

常に自分に対して、最適な量の選択肢を与える。
今まで意識してこなかったけれど、そんな選択肢の量をコントローすることも大切なんだろうなって。
そんなことを思ったのでした。

ウチヤマ ケンイチ