友だちの妹が、横浜で立ち呑み屋さんの女将をやってるみたい。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

友だちの妹が、横浜で立ち呑み屋さんの女将をやってるみたい。

最後に見たのは、たしかまだ僕らが受験をしてた頃。
それこそまだ僕も10代で、4歳下だったその妹さんは当時は随分と幼く見えました。

それが今じゃ、飲み屋がたくさん立ち並ぶエリアで立派に女将さんをやってると。
兄でも、親でもないんだけれど、なんとも言えない気分。なんだろう、後輩なのにえらいなって。
でももう、そんな彼女も30歳になる立派な大人なんだよな。

周りの友だちを見ていても、ふと思うことがあります。
みんなそれぞれにちゃんと働いて、家庭を持って、責任を果たして、ほんとすごいなって。
自立をすること。その中でも仕事をしてお金を稼ぐというのは、僕の中ではいまだに特別なこと。

僕は社会人になるまでほとんどバイトをしたことがありませんでした。
理由は別になくて、ただ怠けていたから。ヒゲを剃るのも嫌だったし、時間を拘束されるのも嫌だった。

だから、バイトをしてる友だちや後輩がすごく大人に見えた。
自分で稼いだお金で物を買ったり、食べたりしている姿がかっこよかった。
それでも怠け癖のほうが勝ってしまっていて、僕が社会人になるまでに稼いだバイト代じゃ、きっと全部合わせても自転車すら買えなかった。
社会人になったのも26歳の年と遅かった。

普段、友だちとは仕事の話なんてほとんどしないんですけどね。
いまだにそれぞれが社会人をしている姿が垣間見えると、すごいなって思っちゃうんですよ。
スーツを着ない僕は、スーツを着てる友だちを見るだけでかっこいいと思ってしまう。
そんな人きっといないよな。もう34歳だもんね。

次の春には、ちょうど年がひと回り違う新入社員が入ってきます。
そんな下の子たちも、もう自ら生活するんだよね。

こちらは一応、社会人10年目。
それでもいまだに、自分が働いてるという実感がわいていないのでした。

ウチヤマ ケンイチ