若手が自分とは違うやり方をしていたとき。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、新しい仕事をしてるんです。

新しい仕事や新しい組織に飛び込む。するとこれまでとは違うやり方やルールに出会ったりする。
いやむしろ、そのほとんどが違っているかもしれない。

何かを決めるときの手順、コミュニケーションの方法、使用するツール、人と人の関係まで。
仕事とか組織というのは本来は実体のないものだけれど、それぞれに性格や顔つきがあるってことを実感するんです。

そして、そんな「違い」に出くわすと、ものすごく疲れるんですよね、
これまでの経験と目の前の新しいこと、はたしてどっちの方が正しいんだろうって考えるから。

自分のやり方に固執したりとか、逆に考えることなく新しいやり方を始める。そのどちらでも経験は積み上がらない。
だから都度、考えるようにしてるんです。どっちの方がよりベターなのかを。

特にむつかしいのは、若手が自分とは違うやり方をしていたとき。
新しい知識やツールの扱いなんかは、自分なんかより若手のほうがずっと長けてたりする。

だから、若手のやり方が「間違っているな」と思ったときは危ない。
本当に相手が間違っているのか、それともただ「自分がついていけていない」だけなのか。

そして大抵のケースではどちらか一方が「すべて正しい」わけじゃないのもむつかしいことろ。
たとえば、ツールの選定は良いけれど進め方は改善の余地あり、とか。

自分はこのやり方でいいんだと開き直ったり、自分のほうが正しいと思い込んだり。
その選択はとても楽なんだけれど、それを続けると人は融通が効かなくなっていくんでしょうね。

それにしても経験を積むほどに、自分がいかに何も知らないんだなってことを思い知らされる。
人生は人は死ぬまで勉強しないとならないって聞いたことがあるけれど、勉強するほどに分からないことが増えるんだから人生は大変だ。

無知の知。せめてそれだけでも失いたくない。

ウチヤマ ケンイチ