今の社会の仕組みって、ほっとくと似た者同士が集まるようになってる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

日頃一緒にいる人って、どうしても偏りがでちゃう。
仕事の仲間、そして家族や恋人、あと仲の良い友だちとか。

それはそれでうれしくて、しあわせなこと。
でも、それだけじゃまずいよなと思うことがある。

デザイナーの場合は、まず仕事で困ることが起こる。
自分とは異なる属性の人たちに向けたデザインをするとき。たとえば、ちいさな子を持つ親に向けたサービスとか。
そんなとき、日ごろから関わりがなければ想像だけで進めることになる。そして想像はだいたいはずれる。

たぶん仕事だけじゃない。
同じ人とばかりいることは、知らず知らずのうちに考え方や価値観の幅、あと選択肢を気付かないうちに狭めてしまってる。
いざ目を向けると世の中にはいろんな人がいる。びっくりするくらいに違う。

でも今の社会の仕組みって、ほっとくと似た者同士が集まるようになってる。
それは同じ高校に、同じ会社。もちろん個人差はあるけれど、どこか共通点とか傾向ってものがある。

タイプの豊富さでいえばきっと、中学生の頃の方が一番いろんなタイプがいた気がする。
好きなことにしても、性格にしても、志向にしても、まだなにも分けられていなくて、同じ時期に同じ地域で生まれたというだけの集まりだから。
でもそんな時期もすぐに終わり、それぞれの道を歩んでく。
本当にいろんな人を知りたいなら、きっと自ら意識をしてやらないと経験できないことなんでしょうね。

そうそう。こないだひさしぶりにプライベートでひとまわり歳の違うデザイナーさんたちと飲みました。
同じ職業でも世代が違うだけでこれだけ新鮮だったんだから、人見知りなんてしてないでもっといろんな人に会わないと。
僕は末っ子のせいか年上の人といる方が居心地が良いのです。けれどそんなことも言ってられませんね。

日本一周するとき。
そのときは、いろんな人に会うということも大切にしよう。

ウチヤマ ケンイチ