ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日の朝。
起きて、寝ぼけたままに見たレスリングの吉田選手の試合後のインタビュー。

あれ、今、「取り返しのつかないことになってしまった」って言ったのかな。
そのあと二度寝をしてしまって、半分夢の中で「さっきのインタビューはほんとだったのかな」ってずっと考えてた。

とり返しのつかないって言葉がなんだか強すぎて、違和感があったんです。

普段は命が失われてしまったような事件や事故でしか聞かない言葉な気がする。
メダルにしても、連覇にしても、主将という立場にしても、きっとものすごいものを抱えていたからこそ出た言葉。

取り返しのつかないとまでは言わなくても、後から後悔しても遅い、そんな不可逆なこと。
そういうことはたまにはあるんだけれど、でも本当はことの大きさに関係なく、世の中すべてが取り返しのつかないことなんですよね。

それでも、将来に希望を持って過去のことを挽回できるし、清算もできる。
だから、取り戻すという考え方がある。

今回、吉田選手が金メダルを取れなかったことがとり返しのつかないことだったのかといえば、きっとそうなんだと思う。
そういう言葉が自然と出てくることの強さというか、真剣さというか。

自分が気にもかけないことでも、本当はすべてがもう取り返せないこと。
ちゃんと真剣に、理解できてるんだろうか。

今日も頑張ろう。今日という日は、もう今日しかないのだ。

ウチヤマ ケンイチ