自分のヒャクをどう使おう。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

横浜から東京に通うこと9年半。
毎日同じような時間に、同じ電車に乗ってきました。

昨日そんないつもの電車の外の風景をふと眺めていたんです。
そこには知らない建物や知らない景色が溢れていて、あれこんな風景だったっけ、と思う。

大きなSL機関車が置かれた公園。線路沿いに建つ工場。見たことのないマンションや病院もなんかも。
どれもとても目立っているのに、それにもう10年近く気付かなかった。毎日その場所を通過していたのに、僕はなにも見ていなかったんだなぁ。

その間の僕の視線はずっと携帯電話に向けられてた。移動する道はただの通り道であり、風景はただの風景だった。
いや視線だけではなくて、僕は毎日そのルートを通っているようで、僕はそこには居なかったのかも。

最近、仕事でビデオ会議をする機会が多くなりました。
最初は違和感を感じていたそんなやり方も、いまでは随分と慣れてしまって、まるで相手と同じ部屋にいるように会話してます。

人って物理的な場所もさることながら、結局は意識の中に存在していて、時にそちらの方が大切なのかもなって。
電車の中にいるときも、僕はずっと携帯電話の画面の中にいた。別に悪いことではないんだろうけど。

ゼロはゼロであって、それを10年積み上げてもなににもならない。
イチはイチであって、少ないながら積み上げればなにかになる。

自分のヒャクをどう使おう。

ウチヤマ ケンイチ