ずっと遠くに見えるものは、すこし近づいたくらいじゃたいして変化しない。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ずっと遠くに見えるものは、すこし近づいたくらいじゃたいして変化しない。
けれど、それが徐々に近づいてくるにつれ、その変化も段々と大きく感じるようになる。

たとえば、車を運転していて対向車とすれ違うとき。
遠くに見えているときは止まってるように見えてた車が、近づくにつれて速く感じるようになって、そしてすれ違う瞬間はものすごく速く感じたり。

これって時間の流れなんかでも同じ。
たとえば、夏休みが始まった頃は1日が終わってもたいして気分は変わらないのに、残り3日になってからの1日はとても貴重だったり。

どちらも同じ量で、同じ変化なのにね。
人ってそれが間近に迫ったり、残りが少なくなると、ようやくちゃんと知覚できるようになるんだよな。

計画性があるかとか、大きなことを実現できるかとか。
そういうのって、この感覚では捉えられない「遠くにある時の変化」を、きちんと理性で捉えられるかどうかで決まると最近思うんです。
テスト前になって焦るんじゃなくて、日頃から危機感を持てるかどうか。

これ、ほんとむつかしいんですよね。僕もいつになってもなかなかできない。
結局人って、理屈よりも今感じていることとか、感情で動く生き物なんでしょうね。

だから、自分の感情も、周りの人の感情ともうまくつきあいたいんです。
理屈では正しくても、感覚的にイヤなこと。それはきっと間違ったことなのだ。

ウチヤマ ケンイチ