人間の身体や思考に自然と馴染む道具。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

スマホを操作する動き。
僕の身体はそれに対応できていないと思うのです。

スマホは人がつくったもの。
だから身体のつくりが道具についていけてなくて、関節炎とか、姿勢の悪さとか、あと視力なんかに影響が出ちゃってるんだと思うんです。

スマホに限らずパソコンの操作もそうだし、ノートと鉛筆みたいな昔からある道具だってそう。小学校には正しい姿勢のポスターが貼られていたものでした。
暮らしの中で使っている多くの道具は、実はまだ人間にとっては不自然なものも多いと思うのです。

デザイナーは道具やアプリなんかを設計するとき、それが「使える」ように設計します。
そこで考慮されるのは、ボタンに指が届くかみたいな物理的に使えるかといったことと、それに加えてせいぜいスムーズに使えるかを工夫するくらい。
人間の身体に対して長期的にも自然なものなのかなんて、そこまで考えられることはなかなかありません。

僕自身姿勢が悪くて、いつも足や腰、背中が痛いんです。
それは身の回りの道具に実は自分が対応できていないことが原因なんじゃないかなと思うのです。

脳が主役になれば、いずれ人間の身体もデバイスの一部みたいになると思うんです。
そうなれば身体に負担をかけない設計というのも大切な仕事になるはず。

人間の身体や思考に自然と馴染む道具。
そんなものをデザインしたいと、ふと考えるのでした。

ウチヤマ ケンイチ