辞書だって誰かが作ってる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

舟を編むという映画を見ました。知人が勧めてくれたんです。

手書きをするようになったからか、最近、辞書や辞典をよくひくようになりました。
この映画は辞書の編集者が主人公。
先日テレビで辞書制作の現場が放送されていて興味をもったのですが、この映画ではそんな舞台裏が描かれています。

辞書のような昔からある物って、それを「作っている人がいる」だなんて考えもしなかったりする。
それこそ自然発生的にできたもんなんじゃないかって、そんな錯覚すらしてしまうのです。

当然ながら冷静に考えればそんなことはありえなくて、いま僕らの身の回りにある物のすべてが誰かが作った物。
昔からある物だって、いつか誰かが作ったから存在する。

僕もウェブやアプリを作る仕事をしていることを人に話すと、最初あまりピンとこない人が多いんです。
それはきっとウェブやアプリもユーザーにとってはただただ使う物で、「それを誰かが作ってる」なんて考える必要がないから。
作り手としてはすこし寂しい気もするけれど、プロダクトが生活の一部になれているというか、溶け込めていることは喜ばしいことかもしれません。

辞書が作られる裏側を知って、辞書をひくことがますます楽しくなりました。
無機質で、無味無臭だと感じていた辞書もその後ろには作り手がいて、想いが詰まってる。

定期的に見たくなる映画でした。僕もデザイン頑張ろう。

ウチヤマ ケンイチ