毎日の手間。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

夏が近づいて、仕事場のテラスが生命を吹き返しています。

冬の間、枝だけになっていた紅葉とヒメザクロは青々とした若葉に覆われて、クチナシには白い花がたくさんつきました。ほんといい香り。
ブルーベリーには大きな実がなってもういくつか頂いたし、枯れたと思っていたホウヅキやアップルミントの鉢からもまた新しい芽が出てきました。
狭いスペースなのに、それはもう冬とはぜんぜん違う景色になりました。

テラスで緑を育て始めてからちょうど1年。
最近さなぎになったカブトムシもそうですが、季節と共に生きる動植物が身近にいることで、僕も季節の変化をはっきりと感じられるようになりました。

手の届く場所に四季がある。これって都会暮らしをしてる自分にとってはすごく贅沢なことだなって。

かかったのは少しの費用と、あと毎日の手間。きっとこの毎日の手間に意味があるんですよね。
水をあげて、状態を見る。手間をかけるというのは、その対象に興味を持つこと。そうすると、ちょっとした変化にも気づくんです。

最初あれっ、と思った気配が実感に変わる。
葉っぱの中に蕾らしきものを見つけたり、幼虫がさなぎになる準備を始めたり。

仕事でも、なんでもそうだと思うのですが、結局は自分がどれだけ目を向けてきたかによって得られる喜びも変わってくる。
幸せというのは単純なところにあるなと、いまさら思うのでした。

ウチヤマ ケンイチ