場所がもつ意味。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今日は横浜にオフィスを構えるお客様のところへお邪魔しました。
そのオフィスは自宅から見えているほど近くて、今日は家を出る時間もゆっくりでした。

普段都内のお客様のところに行く場合は、遅くとも約束の1時間前には家を出るんです。
仕事場と自宅が近ければきっといろんなことが変わるでしょうね。

働く場所と暮らす場所が一致しないのは都心で働く人にとってはあたりまえのこと。
それでみんな早起きをして満員電車に乗ったり、渋滞の道路を走って仕事場に向かったりする。

いわゆる職住分離というやつ。
でも実はこれって、ここ50年くらいの特別な現象だと聞いたことがあります。人類の歴史は基本的に職と住は一致してきたんですよね。

通勤にも、気持ちを切り替えられるとか、強制的に自分の時間をとれるとか、そんな意味もある。
ただやっぱりないことに越したことはないものだから、きっとネットを使った自宅勤務なんかが増えることで近い将来職と住は近づいていくと思うのです。

一方で最近じゃ住む場所を決めない人もいたりする。
必要最低限の道具だけ持って、友だちの家やホテル、あと民泊なんかを利用して暮らしている人。そういうひとも増えていくんだろうな。

時間の使い方とか気持ちの切り替え方なんかが変わるとき、場所がもつ意味ってどうなるんだろう。
建築を学んだきた身としては、ちょっと気になるテーマなのです。

ウチヤマ ケンイチ