うまくいったデザインこそ主役になれない。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
仕事場に新しいモニターが届きました。
これまで使ってたやつよりもかなり大きい。一気に作業スペースが広くなってそれだけでも嬉しいわけなのですが、なんとこのモニター、画面が曲面を描いているんです。
それがなんとも美しくて、さっそくやる気になっています。道具にサポートしてもらって、良い仕事をしたいなぁ。
こういう、色物だけれど実は理にかなっているプロダクト、好きなんですよね。
テレビと違ってパソコン用のモニターはすぐ近くで見るもの。だから平面のままだと端の方が見づらくなってしまうわけです。
これまでのモニターの快適さを保つなら、合わせて曲面にしましょうというその理屈。作り手としてすごく共感できる。
大きいけれど見づらいか、小さいぶん見やすいかの二択じゃなくて、前進するものづくりというんでしょうか。
たぶんパネルを曲げるというのは最初は大変な技術だったと思うんですよね。
しかも曲面にするのは見にくさを解消するためで、マイナスをゼロの持っていくためにやっていること。
それでも画面サイズを一気に大きくするということを成立させるためには、なくてはならないという。
こんな派手さのないこだわりとかデザイン、僕は好きだなぁ。
自分がデザインをしていても、うまくいったデザインこそ主役になれないなんてことはよくあります。
そんな地味な仕掛けを、たくさん入れていきたいのです。
ウチヤマ ケンイチ