平成30年5月20日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

親にスマホの使い方を教えるのって、すごくむつかしい。
普段から分かりやすいデザインを考えることが仕事にしてるんですけどね。

考えてみると、僕が扱うデザインは「そのサービスを使いたい人」とか「仕事で使わなければならない人」向けのデザイン。
これが親のスマホ利用となるとちょっと状況は違くて、便利だからスマホにしろと言ってもいまの携帯のままでいい、このアプリが便利だと言っても伝わらなかったり。

前にアートディレクターの佐藤可士和さんが言ってたことを思い出しました。
「広告に興味がない人を振り向かせるのはすごくむつかしい」って話。そもそもそれに興味を持ってもらうこと、これがまず大切なんだよなぁ。

これはなにも年配の人だけの話でもなくて、子どもに、若者にも、中年にも、それぞれに興味のないことはあるわけで。
たとえば、勉強しない子どもに「宿題をやりなさい」と言うこととか、なかなか結婚しない年頃に人に「早く結婚したほうがいいのでは」と言うこととか。

使いやすさはデザインにおいて大切だけれど、そこでできることには限界があって、まず魅力的なコンテンツをつくったり、その魅力を伝えるために宣伝をしたりすることもやらないとね。

最近、ジブリのヒットを支えているプロデューサーの鈴木さんの本を読みました。
あれだけの作品でも、ただ「良いもの」をつくるだけじゃダメなんだなぁ。

ウチヤマ ケンイチ