平成30年10月26日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

春から取り組んでる書体デザイン。明日は月一回の講評の日です。

先月は、どうにもデザインが仕上がらなくて、自分の講評をスキップしてしまいました。
僕はただ他の人の講評を見るだけ。仕事ならあり得ないことです。

代わりに、世の中の書体デザインとひたすらにらめっこしてました。
すると全部同じに見えていた明朝体の違いが、段々と分かるようになってきたんです。

それを踏まえてこの1ヶ月で自分なりの文字を形にしてみた。
とりあえず、「あ」から「ん」まで50音全てが揃いましたよ。

形も太さも大きさも揃っていなくて、ひどい出来栄え。それでもまずは形になりました。

準備って、いつまで経っても完璧にはならないもの。
だから、どこまで準備をして、そしていつ手を動かし始めるか。そのタイミングが重要なんですよね。

仕事をしてると、まったく知識もないままにやみくもに手を動かして、答えに辿りつかないことがあります。
そして、その逆で、いつまでたっても調査や勉強ばかりして一向に形にならないパターンもある。

どちらも納期のある仕事としてはよいやり方とは言えなくて、これにハマっちゃうことって多いんですよね。
かくいう自分もそう。僕の場合は準備ばかりしていて一向に進まないタイプでした。

ひとまず、なんとなく見えてきたこの書体を半年かけて磨いていきます。
書体デザインの修行も折り返し地点だ。

ウチヤマ ケンイチ