平成30年12月8日に考えたこと

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕が小学生だった頃、地元の駅の再開発が始まりました。
工事は長く続いて、中学を卒業する頃に駅ビルやその周辺が完成。その後も街は少しずつ変わり続けています。

記憶の片隅には、再開発前の街の風景やずっと続いた工事の光景がうっすらとあります。
それでも僕の中の地元といえば今の姿であって、やっぱり再開発される前の姿ではないのです。

当時、駅前に三越というデパートがありました。
今ではその場所に家電量販店や映画館の入る新しいビルが建っています。

建物もテナントも変わったけれど、それでもうちの母親たちは、いまもその場所を「三越の場所」と呼んでいるんだそう。
親世代にとっては再開発前の姿が今も残り続けている。

そういえば学生時代の友だちや幼馴染との関係というのはそれに似ているかもしれない。
歳や見た目、なんなら性格が変わっていたって、当時の呼び方で呼び合って、当時のように接する。
それは現在の姿だけじゃなくて、当時の記憶や関係性までも今に重ねているということだと思うんですよね。

場所にしても人にしても、関係が長い間柄って他にはない特別なものになっていく。
それはそんな変化の積み重ねが相手との関係を厚みあるものにしているからかもしれないなぁ。

緩やかな変化も、非連続な変化も、それを受け止められる関係ってかけがえがないですね。
街も自分もまだまだ変わっていくんだろうな。

ウチヤマ ケンイチ