平成31年1月16日に考えたこと

降格できない横綱はたいへんね。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

横綱って結果が出せないと降格ではなくて引退なんですよね。
それが他の番付とは違うところ。

会社でも社長が一度平社員に戻って、そしてまた社長になるってほとんど聞いたことがない。
トップに立つというのはそういうこと。つくづく僕には無理だと思うのです。

調子も気分も上がり下がりがあるのが普通。
ある高さまで登ったらもう下がることは許されないというのは相当にきつい。

たとえば、アーティストや芸人ならどうだろう。
一度トップに昇りつめた後、しばらく活動を休止して、そしてまた再開する。

活動休止を悲しむファンはいても、それで非難されることはないし、もう戻れないわけでもない。
ボクシングだってチャンピオンに返り咲くことはできる。

なぜ社長と横綱はそうはいかないんだろう。

社長の方はなんとなく分かるのです。個人の活動ではなく、組織のトップという立場だから。
一度休めばその間に別の人がそこに入るし、組織の状態は常に変わるから気が向いたら戻りますでは困ってしまう。
なにより勝ち続けないと、会社そのものの存続が危ないわけですし。

たぶん横綱というのも、一人の人間に見えるけれど角界全体を象徴する立場なんでしょうね。
アーティストのように並行して何人もスターになれるわけではなく、組織を引っ張る責任がある。

朝から不名誉記録がたくさん報道されてました。それも含めて横綱なんだな。きっと。

ウチヤマ ケンイチ