ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
電車のドアが開くなり、降りる人を押しのけて、走って席を確保する年配の方をよく見かけます。
走る気力もあるし、なんとも元気そう。なぜそうまでして座りたいのかとずっと不思議な目で見ていました。
でも実際に座りたい。それは事実なわけで、きっとそこには理由があると思うのです。
いざ転んでしまうと大けがのリスクがあるのかもしれない。
足腰よりも手すりに掴まる握力の方が弱ってるのかもしれない。
走る筋力と揺れる電車の中で立っている筋力は違うのかもしれない。
いや、若者が座ること、それ自体がおかしいと思っているのかもしれない。
そもそもマナーが悪いとも思っていないのかもしれない。
どちらにせよ、「なんでそこまでして?」と赤の他人が考えること自体が意味がないというか、事実の方こそ正しいと今は思うのです。
自分自身も、人からこうすればとアドバイスをもらうことがあります。でも当の本人からすればそうしなかったりする。
それが明確な理由があるときもあれば、ただただ気分的なときもあるのですが、理屈でこうした方がいいと言われても響かないんですよね。
本人に言っても響かないことがあるのに、それを勝手に「なんてマナーが悪いんだ」とイライラすることはまったく意味がない。
性善説というか、みんなそれぞれに判断をしていて、判断に従って行動しているのだと思えば、そんなものかと納得できると思うのです。
ウチヤマ ケンイチ