平成31年2月28日に考えたこと

便利さに囲まれると、遊びの部分が欲しくなる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ずっと欲しかった椅子が仕事場にやってきました。

岡本太郎さんがつくった「坐ることを拒否する椅子」という椅子。
名前からして椅子なのかそうじゃないのかよく分からないのですが、見た目もまさに椅子なのかよく分からない、火鉢を逆さにしたような不思議な形をしています。
打ち合わせスペースに置いて、これから自分が座ったりお客さんに座ってもらうのです。

座りやすい椅子は仕事場にあるんです。けれど、アート作品のような物語がある椅子が欲しかった。

それこそ、座りやすいとか、壊れにくいとか、そういう機能的な物が最近は安価で手に入る。
ファストファッションの服だってまったくもって実用的に問題ないし、デザインもおしゃれ。それどころか使い勝手も良かったりする。

そんな安くて高品質な物が手に入るのは家具や服だけじゃなくて、食べ物でも、パソコンでも、みんな同じ。
そしてそれは素晴らしいことで、僕の生活もそんなコスパのいい量産品で成り立っているのです。

ただ人というのはあまのじゃくな部分があって、便利さに囲まれると遊びの部分が欲しくなるんですよね。たぶん。
僕はあえて座りにくいアート作品が欲しくなるし、人によってはそれがアウトドアだったり、DIYや自家農園だったり、そんな少し不便で豊かなことに惹かれる。

価値観ってこうやってずっと変わっていくんだろうな。
では、変わらないものってなんだろう。

ウチヤマ ケンイチ