平成31年4月4日に考えたこと

なるべくポートフォリオを用意しない。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

4月ということで新しいプロジェクトが始まりました。過去にお仕事をご一緒したことのある人から声をかけてもらったのです。

どんなお客様でもお声がけ頂くのは嬉しいのですが、一緒に仕事をしたことがある人から声をかけてもらえるというのはなおのこと嬉しいもの。
実績や肩書きではなく、仕事そのものを評価してもらえていたということだから。

僕はなるべくポートフォリオというものを用意しないようにしています。それは、完成した作品だけでは伝わらない部分が多いと思うからなのです。
プロジェクトによって目的も、体制も、納期も違うわけで、そうなればアウトプットも当然違ってくる。
新しくご依頼頂くお客様のプロダクトも、過去の他社のプロダクトとは多くの点で違うわけで、となるとポートフォリオで参考になる部分も実は少ないと思うのです。

これが個人の作品やアート作品ならば、ポートフォリオも意味があるのかもしれません。
たとえば、最近僕はフォントをつくりましたが、こういうのは意味がありそう。

一方で、チームで動くものや、デザインそのものではなくサービスをデザインする場合は、完成品よりもむしろ仕事の中でどんなことを考えてどう動いたのか。そっちの方がずっと大切だと思っています。
僕自身が採用活動に参加をすることもあります。一応ポートフォリオも見るのですが、それよりもプロセスや考え方を見るのでした。

ウチヤマ ケンイチ