令和元年5月4日に考えたこと

目には見えない人のテリトリー

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今日、外で食事をしていたときのこと。
食べていた皿うどんにコショウが欲しかったのですが、僕のテーブルにはコショウがなかったんです。

見ると隣のテーブルにはコショウがある。
テーブルが切り離せるタイプのやつで、もともと2つのテーブルでコショウは1つという配置みたい。

このコショウを取るのに、なんだか躊躇してしまったんです。
これが隣のテーブルにくっついていれば、なんの抵抗もなく取れるのに。

ただ、40センチほど離れていること。それだけで、そのコショウは途端に隣の人のテリトリーになる。

目には見えない人のテリトリーというのは面白いものだなと思ったのでした。
結局、そのコショウは隣の人が退店してから使ったのでした。

こういう心理的なハードルって、いたるところにあるんでしょうね。
そしてそれが人の行動に作用して、できるできないの違いになってくる。

仕事をしていて、なぜこの人はやらないんだろう、できないんだろうと思うことがあります。実力や役割の面ではまったく問題がないのに、なぜか動かない。
その中には今回のコショウとテーブルの関係のように、不思議と人の中に生まれるハードルのようなものがあるのかなと、そう思ったのです。

結局コショウは取りづらいにしても、その仕組みは理解しておきたい。
それにしても簡単なことでできることができなくなるなんて、人って随分と繊細よね。

ウチヤマ ケンイチ