令和元年9月18日に考えたこと

敵がいない

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

先日、とある組織のコンディションについて話をしていました。

その組織は外から見ているとても好調に見えるのです。実際のところも、人間関係の悩みはほとんどないんだそう。
皆が協力的で仲も良い。イヤな上司もいない。そのうえオフィス環境まで整っていて、コンディションは良好なんだと思っていました。

でもそれなのに、実際には精神的に参っている人が結構いるんだとか。
理由を聞くと、それだけ整った環境にも関わらず仕事で成果が出せないとき、どうやら自分を責めがちなようなのです。

そんなこと考えたこともなかった。たしかに、なるほどな、と。

イヤな上司がいたり、環境が悪いなら、上手くいかなくても人のせいにできる。
コンディションの悪さはむしろ逃げ道であって、精神的に救われるところがあるのかもしれません。
そうでないと、それぞれの成果がはっきりと見えてしまう状況になる。それって結構つらいことなのかもな。

自分のことを思い返してみました。
たしかに仲間と一丸になって頑張れていたときとか、失敗を恐れずにトライできたときって、決して環境は整っていなかったかもしれません。

力学でいう、作用反作用も通ずるものがあるのかな。外からぐっと押されるからこそこちらも押すことができる。
恵まれた環境って望ましいけれど、意外なところでマイナス面もあるものだと、そんなことに気づかされたお話でした。

ウチヤマ ケンイチ