令和元年9月19日に考えたこと

正常性バイアス

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

自分に都合が悪い状態になっても、まぁ大丈夫だろうと過小評価をしたり、なんとなく無視してしまうこと。
そういうことってよくあります。

たとえば僕の話でいうと、以前に株式投資で大きな損を出してしまいました。
今考えたらもっと早く挽回できたはずなのですが、雲行きが怪しくなっても、「まさが自分が大損することはないだろう」と、そんな根拠のない自信があったんです。投資は全くの素人だったのに。

今思えば、自分は大丈夫だと思い込みたかったんだと思うのです。
専門的にはそんな人間の特性を、正常性バイアスと呼ぶんだそう。

ちなみに自分のことは捻じ曲げて解釈をしてしまうけれど、他人のことだったら冷静に見られたりするもの。
たとえば仕事で言うなら、大抵の人たちは自分たちの会社は倒産しないと思ってるわけですが、傍から見てると心配なことってしょっちゅうあります。

危うい状況でも当の本人は、「色々あるけれど、でもきっと大丈夫だろう」と考える。
前向きとも言えるその心理状態は、良い面も悪い面もあると思うのですが、でもひとつ言えるのは、自分の状況を客観的に捉えられる人っていうのは、とても優秀で、強いということです。

正常性バイアスって、人の生存本能とは相反している気がするんですけどね。
それでも一発アウトになるリスクよりも、目の前のストレスの方を人間というのは避けたくなっちゃうんだろうな。

ウチヤマ ケンイチ