素敵なおっちょこちょい君。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
僕の知り合いにこんな人がいます。

エレベーターが到着するとドアが開くなり乗り込もうとして、そしたら降りる人が出てきて、おっとっと。
それも毎回、毎回です。ちなみにさっきもおっとっとしてました。

なんでそうなっちゃうのかと彼に尋ねたら、彼曰く「見えないと、つい誰もいないと思っちゃうんですよ」って。

確かに彼がいつも「おっとっと」しているエレベーターのドアってガラスじゃないので中が見えません。
だから、たしかに中に人がいるのがどうかはわかりません。

でもよく利用されているエレベーターなので大抵の場合は誰か降りてくるんですよ。
多くの人は経験上、きっと人が降りてくるだろうってドアの前で待つわけです。
降りてくる人が目に見えていなくても。

さて。こう書くとただのおっちょこちょい君の悪口に聞こえますよね。
ではなくて、その逆。危なっかしいところはあるけれど、彼ってとても素敵なんです。

彼はエレベーターに乗る時だけじゃなくって、日頃の行動すべてが同じような感じ。

打ち合わせを始めようとすれば、空いてる部屋を探して駆けまわり。
次行く場所が分からなければ、廊下だろうがエレベーターの中だろうがノートパソコンを抱えながら検索しはじめる。

もう、ぐんぐんぐんぐん進むんです。
日常のなんてことのない些細なことなんですが、見ていて実にすがすがしい。
目的と行動が直通で繋がっているこのダイナミックさ。いいなぁ。

何かをやるとき、まず立ち止まって、考えて、方針が決まってからまた動き始める。
僕はそのタイプです。
ずっとそれやってるとなんか退屈で、窮屈で、凝り固まってる感じ。
それにひきかえ彼は目的地をしっかり見て、前を向いて、ぐんぐん突き進む解き放たれた感じ。

よーし、僕も走りながら考えられる訓練をはじめよう。
いや、エレベーターに乗る時はちゃんと待つけどね。

ウチヤマケンイチ
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