誰が言うか。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

“何を言うか”もそうだけど、”誰が言うか”って大事。

学生の頃は権力に対して反射的に抵抗しちゃうとこがあって、”誰が言うかは関係なくて、大事なのは中身だ。”って思ってました。
たとえ無名の人が言ったことだって、良いことは良い。そして偉い人が言ったことだって、悪いことは悪い。
その考えは今も変わらないんですが、でもやっぱり”誰が言うか”も大事だなって。

その人が誰であるかは、日頃の行動や、いままでの経験や、背景で形作られていくもの。
だからその人がいう言葉の中には、字面以上のものが含まれているんですよね。
聞く側の心にはそんな言葉じゃない部分も影響するし、その背景と繋げてそこに意味を見出したりする。

言葉とは違うけれどおもしろい話を聞きました。
ワシントン・ポスト紙が世界的なヴァイオリニストと一緒に行った有名な実験の話です。
ジョシュア・ベルという地下鉄の駅構内でストリートミュージシャンに扮して演奏をした話。
彼は高価なチケットにも関わらずいつも売り切れるほどの奏者。にもかかわらず実験では多くの人は素通りしてしまったようです。

これだって実際多くの人は演奏内容もそうだけれど、”お墨付き”をそのつもりで聴きに行くから価値がある。
きっとすごい演奏者という前提で聴けば同じ演奏でも聴き手が自ら違ったものを感じ取れるんですよね。
もちろん偉い人が言うことを本当は正しくないのに盲目的にヘコヘコするは問題外です。そうはなりたくない。

今日は横浜市長選の投票日でした。
前回の参議院選挙に続いて、今回も投票してきましたよ。
選挙だって何を言うかも大事だけれど、それを誰が言っているのがやっぱり大きい。
そして自分が”誰”となるかは、日々の行動と何を言い続けているか次第ですね。

さ、今日も涼しいですね。エアコンを持ってない僕には恵みの涼しさです。
エアコンを買ったばかりなのでこのまま涼しくなるのもちょっと寂しいですが、やっぱり涼しいのは助かるなぁ。

ウチヤマケンイチ
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