まず信頼し合う。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

人と人とが、一緒に何かをするときの話。

例えば、仕事で相手に自分の意見を伝える時。
人は話す内容だったり、話に理屈が通っているかどうかを一生懸命考えたりします。

でもうまくいかなくて、いかなくて。
そして、ふとしたときに思う。
そんなことよりも、まずはお互いが信頼し合っている方がずっと大事なんじゃないかって。

準備をしている時は、なぜだか理屈が通ってさえいれば相手は分かってくれると思ってしまう。
でもいざ相手に伝えてみると、そうはいかない。
理屈の上では正しいはずなのに、現実の世界では通用しないというのはよくあることです。

前に「おっしゃるとおり」と言ってもらうことの大切さを書いたことがあります。

この「おっしゃるとおり」という言葉。
字面だけ見れば相手の言った「こと」が正しいと認めている言葉です。
でも実際はそれだけではなくて、「あなたのこと」も含めて認めますよ、信用しますよ、という意味なんじゃないかと思うんです。

相手のことが嫌いだったら、きっと言ってることが正しくても「おっしゃるとおり」とは思わない。
たとえ「おっしゃってる」ことが「そのとおり」でも。
頭では分かっているはずなのに、きっとなんか違うと思うんですよね。もうそれは心が。

人と信頼し合うというのは簡単なことじゃないかもしれない。
たくさんの時間が必要かもしれないし、言葉遣いも大切かもしれない。
見た目の問題かもしれないし、もしかしたら仕事とは関係のないところの気遣いかもしれない。

機械はこちらがどんな態度や気持ちで接しても、正しいインプットをすれば、正しい反応が返って来ます。
健気なものです。でも、人と人とはそうはいかない。

僕も周りから信頼を得られるような人間にならなければなと思いつつ、その難しさにいつも頭を抱えてます。
そして、それと同じくらい自分が信頼している人に感謝しなければならないなと。

人は理屈では動かない。共感や信頼で動く。そういうもの。

信頼しあっていれば言葉なんて要らない、とまでは言いません。
けど、どんなに言葉を積み重ねても信頼がなければ、スタート地点にも立てない。

もっともっと、周りの人たちから「おっしゃるとおり」と言われ、そして自分も言えるようになりたいです。

ウチヤマケンイチ
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