王道はつよい。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、身体に優しい食事を心がけています。

なのですが、昨日の夜に近所のコンビニに寄った時。
いろんな種類のカップヌードルが並んでいて、つい全種類買ってきてしまいました。

最近のカップラーメンは随分と変わりました。
有名店の味を再現したものまであって、物によっては本当に店の味にそっくり。
家で気軽に楽しむにはもってこいです。
麺もスープも、本物のらーめんに近づいてきました。

でも一番美味しいと思うのは、いまだに日清カップヌードル。
数ある種類の中でも赤いパッケージの、一番ノーマルなやつが一番好きです。
子どもの頃に食べた経験が、深い記憶に刻まれているのかもしれません。

カップヌードルは、別にらーめん屋さんのらーめんを再現しようとしたわけでもない。
それ自体が本物で、オリジナルな味です。
他にも、チキンラーメンもおいしい。あれもらーめんとは言いがたい味です。

ロングセラー、王道、定番。
そう呼ばれる物は、他にない力強さを持っています。

カップラーメンのくせに、オーラというか、大御所感というか。
そんな雰囲気まで漂っていて、すごくかっこいい。

二番煎じや誰かの真似。
そう言ったものはインターネットの世界ではあたり前のように横行してます。
もはや、そうやって競合の真似をすることが「同質化戦略」なんて呼ばれ、戦略と位置づけられています。

この同質化戦略。
ビジネス戦略としては正しいのかもしれないけれど、ひとりのデザイナーとしてはなんだか違和感を感じるのです。

先人の知恵を借りて良いところは勉強させてもらう。
それでも、ただ真似をするんじゃなくて、いつかは定番や王道と呼ばれるような強いデザインを生み出したいと思ってます。

そうそう、カップヌードルにひとつだけ不満があるんです。
それは、中に入ってる肉。
最近はきれいにカットされた肉が入ってますが、昔はもっとぼこぼことしていてあっちのほうが美味しかった。

進化することは大切です。
でも実は現状維持ももしかしたら悪くないのかな。なんて思うのでした。

ウチヤマケンイチ
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