物の寿命。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

先日、実家に戻ったときの話。
「なんか、パソコンでヤフーが見られなくなったんだけど」って親父に質問されました。

実家では、僕が学生の時に使っていたパソコンを今も使っています。
OSはWindowsXP。10年くらい前に、当時僕も中古で買ったパソコンです。

詳しいことは分からなかったのですが、XPはもしかしたらサポートが終わってしまったのかもしれません。
今度、時間がある時にちゃんと見てあげようと思ってます。まだ使えるといいなぁ。

そして、昨日知人とごはんを食べていたときの話。
知人が使っているスマートフォンですが、段々と使えないアプリが増えてきたとのことでした。
買う時に僕がアドバイスをしたのです。買ってから2年くらいが経つのでしょうか。

身体と魂。ハードウエアとソフトウェア。
どちらかがだめになってしまっても寿命が来てしまうのは動物もコンピュータも同じです。
けれど、最近のコンピュータは一定の期間が経つと、わざとソフトウェアがダメになるようにしているから悲しい。

どんなに機器として大切に使っていても、しばらくするとソフトウェアが更新されなくなったり、周辺機器のサポートが終わってしまったり。
最近のコンピュータのハードウェアって、もう十分すぎるほどに優秀だと思います。
だからなんとか買い換えてもらうためには、企業側もいろいろと戦略を考えないとならないんですよね。

アナログのものは、大切に使えばそんなことはありません。
僕はいま33歳ですがいまも高校生や大学生の頃に来ていた服を着てたりします。
洋服もブームをつくって買い替えは促してるけど、物理的には着ることはできるからまだマシ。

僕はモノをつくる人間として、思うんです。
ビジネスとしてはたしかに買い換えさせる戦略は大切なのかもしれないけれど、なんだかやっぱり嫌だなぁと。
こう思っている人、僕だけじゃなくて結構いると思うんですよね。

消費されていくものと、ずっと使ってもらって相棒になるもの。
それは物自体の魅力や価値ではなくて、マーケットによって運命づけられてしまう。

お金や資源が勿体無いというのはもちろんある。
そして、デザインという価値ある行為を、すぐに消えていく物を生み出すために使う。世界中で。

それは、なんだかなーと思うのでした。

ウチヤマケンイチ
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