だんだんとスタイルが定まってくる。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

ブログを毎日書き出して、こないだちょうど1,000日が過ぎたところです。

毎日書いていると、それなりにテンポよく文章が書けるようになってくるものです。
良い文章が書けるようになるとか、そういうことではないのですが、とにかく手が動くようになる。

それは、文章全体のテンポとか、使う言葉とか、構成とか。
自分なりの型のようなものができて、同じような流れで書けるようになる感覚です。

僕は元々文章を書くことが得意というわけでも、好きというわけでもありませんでした。
でもずっと続けていたら、気付けば楽しみながら書けるようになってた。
文章を書くことは、きっとスポーツとかそういったものと同じなのでしょう。

1,000日といえば、2年と9ヶ月くらいです。
ちょうどそれは新入生で部活に入った子どもが新しいスポーツを始めてから引退するくらいの期間。

僕はこの1,000日の間、いろいろな書き方をしました。
それこそ最初の頃は、テンポも言葉も構成も定まらず、いろんな書き方をしてた。
それが次第に取捨選択をしていたようで、なんとなくスタイルができてきました。

誰と意識をしているわけではないですが、きっと無意識に人の文章も参考にしてたと思います。
人はこうやって自分で探りながら、そして周りから教わりながら、物事を覚えていくのだと思います。

学生の頃の僕は、デザインというのはすべて自己表現だと思っていました。
だから、人の真似をしたり人から学ぶことを極度に嫌っていました。

僕は建築やインテリアを専攻していたのですが、有名な作品を見学したり巨匠の思想を勉強することはなかった。
それどころか、流行りのありきたりなデザインを模倣し、そして評価されてる他の学生を馬鹿にさえしてました。
自分の頭からひねり出すことが、創造だろうと。

それが、サボるための言い訳なのか、色に染まることへの抵抗なのか。
いや、はたまた真剣勝負をして負けることを怖がっていたのか。今となっては忘れてしまいました。

だから建築のスキルは全く伸びず、成績もぜんぜん良くなかった。
自分のやり方に固執をしていたんですね。
そういえば、のびのびと絵を書いて、楽しかった子どもの頃のイラストはみんな模倣だったなぁ。

今思えば、人のやり方を知らずしてなにが自己流だと。
スポーツでもデザインでも、基本的な動作を真似しながら基礎を積み上げることはとても大切です。
初心者が誰かから影響を受けたり勉強をするとこは当たり前のことで、「その上に」自分の表現というものが初めてありうるんですよね。

文章を書くときは、デザインの時のような下手なプライドがなかった。
そのおかげか気付いたらそれなりにスムーズに書けるようになってました。
謙虚に学ぶ姿勢というのは、とても大切なようです。

そうそう。
1,000日続けたことは我ながらなかなかだと思ったのですが、部活の期間と同じくらいだと気付いたらなんとも笑えてきました。

文章に自分の味付けができるようになるのは、一体いつになることやら。
そろそろ名作や、名文、あと名スピーチなんかに意識的に触れてみようかなと。そんなことを思うのでした。

ウチヤマケンイチ
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