お金周りのルールや法律は、けっこう人間っぽかった。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

今日、ニッカオフィスの2014年の損益計算書ができあがりました。

損益計算書というのは財務諸表のひとつです。
簡単に言うと、うちの事業が今年いくら売り上げて、そのためにいくら使ったかを表すもの。
僕には専門知識がないので、知人につくってもらっています。

以前は経理や税務まわりのことはほとんど興味がありませんでした。
むしろ、苦手意識がありました。

けれど事業主をしている以上、最低限の理解は必要になってきます。
そして最低限の知識を得るうちにちょっとだけ最近、興味が湧いてきたのです。
実はデザインに似ている部分があるなって、気付いたから。

経理とか税務とか財務に触れていると、様々なルールや法律が登場します。
一見するとただの制約や決まり事のように思えるのですが、実はそのルールが存在する背景がけっこう人間っぽかったりするのです。

そのルールは、人の欲だったり、公平性だったり、行動パターンだったり、効率性だったり。
そういったものをいろいろとかんがみて、うまいこと世の中が回るように考えてつくられたものだとわかる。
その絶妙にバランスをとっている様が、意外にもデザインに似ていたのです。

デザインというのも、さまざまなバランスの上に成り立ってます。
目立たせたいことや伝えたいことがあれば、その要素を大きく書いたり、派手な色をあてたりします。
すると、他の要素は相対的に目立ちにくなってしまうんですよね。

すると「いくら目立たせたいメッセージがあっても他があまりにも目立たなくなることも問題だ」と、今度はちょっと弱めたりする。
お金周りのルールも実はそのような落とし所がよく登場します。

ここまで税金を取り過ぎると、不満が出てしまうなかとか。
細かくやり過ぎると徴収する側も払う側も管理が大変だから、特例で免除しようとか。

法律とかルールって、もっと柔軟性がなくてつまらないものだと思ってました。
でもいざ知ってみると、なんだか人間らしいというか、解釈の余地があるというか。
ビジュアルで表してはいないけれど、やってることは最適なデザインを生み出すまでの過程に似てる。

自分がすべてを理解するのはたいへんだから、これからもお金周りは専門家に任せるつもりです。
けれど、苦手だったものがすこしはおもしろいなと思えるようになったのは大きな収穫。

優秀な税理士さんはもしかしたら優秀なデザイナーになれるかもしれないし、その逆もあるのかもしれないなぁ。
世の中にはいろんな仕事がありますが、意外な職業同士に意外な共通項ってあるのかもしれないですね。

おもしろいもんです。

ウチヤマケンイチ
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