複雑なメンテナンス。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近読んだ本に書いてあったこと。
蓄積された疲れを抜くには、蓄積にかかったのと同じだけの時間がかかるんだって。

たとえば1年間、ハードなプロジェクトに携わっていたとする。
そうすると、その間に溜まっていった疲れを抜くには同じ1年がかかるって。

こんなこと、考えたこともなかった。
疲れなんてものは疲れた時に、その都度しっかり寝さえすれば取り除けると思ってました。

実際、子どもの頃はそうだったと思うんですよね。
1日遊んで疲れても、家に帰ってしっかり寝れば次の日までには回復してる。

でもそれは子どもの頃の話。
大人になって疲れの抜け方も、そしてそもそものたまり方も変わってきてる気がします。

人って、仕事とか、組織とか、システムになんだか似てる。
最初は、ルールも仕組みもとてもシンプルなんです。
だから、不具合の出るパターンもたいてい一緒だし、その直し方もだいたい決まってる。

人で言えば動けば疲れるし、疲れたなら早く寝ればいい。
そうやって、簡単にリセットすることができました。

それが、システムと同じように様々なことが連携しだして、単純には運用が出来なくなってくる。
ルールも仕組みも複雑になっていくわけです。

大人になるとみんなよく、「衰えた」なんて口にします。
でも実は衰えたというよりもメンテナンスがむつかしくなり、うまくリセットが出来ていないだけな気もするのです。

暮らし自体が複雑。
考えることも増え、行く場所も増え、疲れ方にもバリエーションが出てくる。

疲れ方だけじゃなくて回復の方法もそう。
寝るだけじゃくて、一人でゆっくりしたり、家族と過ごしたり、お酒を飲んだり、趣味に没頭したり。
そしてうまくいかないと、休むつもりが疲れてしまったり。

インプットやアウトプットが多様化して、メンテナンス自体がむつかしくなってる。
それなのになぜか、メンテンナンスはずっと一緒でいいやと思ってました。

とりあえずちゃんしたものを食べて、しっかり寝る。それももちろん大切です。
と同時に、メンテンナス自体が実はむつかしいということを自覚して、しっかりと丁寧にやっていこうと思うのでした。

さて、もうすぐゴールデンウィーク。
意図的に何もしない日を入れたり、マッサージを受けに行ったりしよう。

きっと、これからもっと複雑になっていくシステム。

良いコンディションを保つのも仕事のうち。
そしてなにより、元気な人生の方が良いに決まってる。

ウチヤマケンイチ
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