おなかの中の記憶。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

僕の通う接骨院には、とても心地良いマッサージ機があります。

そこのマッサージチェアはなんだか特別なのです。
ローラータイプの普通のマッサージチェアも気持ち良いのですが、なんだか根本的に違う。

普通のマッサージチェアとの大きな違い。
それはウォーターベッドのように、まるで液体に浮かんでいるような感覚でマッサージされることです。

実際、マッサージ台の中には液体が入っているみたい。
そしてベッドの中からジェットバスのような刺激がきて、それでマッサージされるのです。
刺激もそうなのですが、このときの水に浮かんでいる感覚がなんとも心地良いのです。

そのマッサージ機は横たわると、目の前に目隠しが降りてきます。
それもあるのか、マッサージ中はまるで狭く液体で満たされた空間の中で浮かんでいるみたい。

そうか。
このマッサージを受けているときの感覚は、もしかすると生まれる前おなかの中にいた時と同じ感覚なのかなって。

電車に乗っているとつい気持ちがよくなって寝てしまう人、多いと思います。
あれは電車の揺れが、生まれる前の母親のおなかの中の揺れに似ているからだと聞いたことがあります。

他にもテレビの放送終了後に流れる砂嵐の音。
最近では見なくなりましたが、あれを聞くと赤ちゃんは泣き止むそう。
これも母親のおなかの中の音に似ているかららしいのです。

僕は今34歳。
35年前の今頃は僕も母さんのおなかの中にいたのです。
そう考えると、人の記憶ってすごいなと。
いや記憶として覚えているというよりは、本能なのでしょうが。なんだかそれがおもしろい。

毎日、通勤電車の中で口を開けて寝ているおじさん。
彼らも実はおなかの中にいた頃に戻ってしまっていると思うと、なんだか神秘的に感じるのでした。

またちょくちょく、マッサージを受けにいこう。

ウチヤマケンイチ
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