反復説。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日、夜寝ていた時のこと。

ふと目が覚めると、深夜だというの外から聞こえてくる赤ちゃんの泣き声。
どうしたのかな。
そう思ってしばらく聞いていると、突然「ふんぎゃー、にゃー」となって、「あ、これは猫の泣き声だ」と。

喧嘩していたのか、発情していたのかはよく分かりません。
でも人間の赤ちゃんの泣き声に聞こえたその声は、たしかに猫の鳴き声でした。

どうして夜中に聞こえる猫の鳴き声って、なんであんなに赤ちゃんの声に似ているんだろう。
大人の人間の声なら、猫の鳴き声と聞き間違えることなんてまずないのに。

そういえば赤ちゃんって、声だけじゃなくていろいろな部分が人間ではない他の生き物に似ているなと。
例えば、遊んでる姿。
うちの姪はいま0歳と3歳ですが、二人がじゃれあってる姿なんてまるで猫が遊んでいる姿みたいです。

「反復説」って知ってますか。
その生物がそれまでの進化の中で辿った流れを、どの個体も生まれてくるまでの間に再現するというやつ。
人の受精卵が分裂して赤ちゃんとして生まれてくるまでの姿の変化。
それは人間が今までに遂げてきた進化とそっくりで、途中までは人間も他の哺乳類とそっくりらしいのです。
それどころか、受精卵から分裂した直後は人間にも魚と同じエラの形跡があるんだって。

人は他の動物に比べて頭が大きく進化した動物。
だからスムーズに出産するために母親のおなかの中にいる期間は短く、早く生まれてくると聞いたことがあります。
他の動物は生まれてすぐに自力で立ち上がるけれど、人間は自分で歩けるようになるまでに何ヶ月もかかるのはそのせいだって。

もしかすると、生まれてきたばかりの子どもってまだ本来の人間にはなりきれてないのかも。
ほんとは、人類の進化をなぞっている途中なのかもしれない。

そう考えると、赤ちゃんは見た目も、泣き声も、動きも、表情も、全部大人の人間とはちょっと違う。
他の生き物に似てるっていうのも、なんだか納得できるのです。

遠い未来、人類がもっと進化したとき。
まだおなかの中にいるときに人の形になって、そこからさらに進化した姿でようやく生まれてくるのかな。

僕の想像ですけどね。でもなんだか楽しい。

ウチヤマケンイチ
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