無責任。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

お値段以上の商品でおなじみの、とある大手小売業の会社。
そこのサイトで大きなトラブルが起きていると、最近ニュースになってました。

どうやらリニューアルがうまくいかなかったみたい。
それが原因で、この6日間ずっとサイトにアクセスできないという事態に。
いつ復旧するんだとずっと話題になっていましたが、今日の午前中にようやく復旧できたみたいです。

この話、まったく他人事じゃないんですよね。
他人事どころか、僕もいままでに同じようなトラブルを経験したことがあります。
まぁ、誇れる話じゃないんですけど。

だからトラブルを起こしてしまってサービスが止まっているときの状況は、よく知っています。
それこそ現場は、一刻を争う緊張感とめまぐるしさです。

テレビドラマなんか見かける、急患が運ばれてきた病院のシーン。まさにあんな感じ。
ウェブサイトの場合は人命はかかっていませんが、鬼気迫る感じは変わらない。

僕の周りにはウェブ関連の仕事をしている人がたくさんいます。
規模の大小はあれど、みな似たような経験をしたことがあるんでしょう。
このニュースに対して、SNS上でも、雑談でも「これはやばい」とか「聞いてるだけで、胃が痛い」とか。

6日間のサイトの停止。
今回トラブルが起こったサイトは、その場で変えるショッピングサイトでした。
現実の世界で言えば、お店が6日間開店できなかったようなものです。
いやもっとですかね。
ネットの場合はそれひとつで全国のお客様を受け入れているわけだから、チェーン店すべてがずっと閉店したままだったようなものかもしれません。

そりゃ損害も大きいだろうし、ブランドや信頼面でもダメージも深いでしょう。
確かにやばいことはやばい。

でや、でもそれってそんなにやばいのかな。
冷静に考えると、大したことじゃない気も一方でするんです。
いや、そんなこと言うと無責任だと怒られそうですが。ごめんなさい。

もちろん、トラブルを起こさないように事前に準備することはあたりまえ。
そして、トラブルが起きたら早急に対応するのもあたりまえ。
ただ「やばい」という表現で片付けてしまうと、なんだかそこで思考停止してしまう気がするのです。

前に僕の上司が言っていたこと。
「真剣になるのはいいけれど、深刻になるのはダメだよ」と。

結局どんなにまずい状況だって、冷静に対処するほかはないんですよね。
「やばい」と深刻になるよりも、粛々とやれることをやる他ないと思うのです。

そして、人生で起こる大抵のことは、長い人生でみれば大したことない。

今回のトラブルが起きてしまった現場が、この6日間どのようになっていたのかは分かりません。
メンバーは皆寝られなかったのか、どれだけの責任を感じているのか。

けれど、別に誰かが死ぬわけじゃないし、会社が潰れたわけでもない。
6日間停止してしまったくらいで、もし潰れてしまうなら、そもそもその程度だったと思うのです。

さっき急患を受入れた現場に例えましたが、僕はそこまでシリアスにならなくてもと思うんです。
僕はたぶん、トラブルに対する免疫が強い方だと思います。
人によっては無責任に見えるかも。でもそれでも良いとも思ってます。

「死ぬこと以外はかすり傷」ってやつ。僕は結構、冗談じゃなくてそう信じてます。
そしてそれくらい鈍感な方が、なんだかうまくいくとも思っているんです。

鈍感さが身についたことは、良かったことなのか、悪かったことなのか。
それでも、良いサービスをトラブルなく世に送り出したいという思いはきちんと持っているんですよ。

ウチヤマケンイチ
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