褒めてもらえない仕事。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

2年前の夏。
うちの水道管に水漏れが発生しちゃったんです。

朝、いつものように検診に来たおばちゃんが言うんですよね。
「メーターの数値が異常。もしかしたらどこかで水道管が漏れているかもしれないですよ。」って。

確かにメーターを見てみると、そのとき水を使っていないというのにメーターがぐるぐる回ってる。
素人目にその回るスピードはものすごく早く見えて、これは早く対応しないと。

その日は普通に仕事もあって、これから水漏れの対応をしてたら遅刻しちゃう。
でもこのまま放っておくわけにもいかない。
自分では、仕事なんかは落ちついて進められる方だと思っていたのですが、この時はずいぶんと慌ててしまいました。

とりあえずやったこと。
仕事が遅れるという連絡と、水道検針のおばちゃんにもらった工事業者のリストに電話をすること。

ただこれが、なかなかアポが取れないんですよ。こっちは急いでいるというのに。
電話には出てくれるけれど、皆一様に「すぐには行けないんです」って。

普段ならとっくに家を出ている時間にようやくアポがとれました。
それからすぐにその工事業者さんは到着して、ひとまずの応急処置をしてくれました。
本格的な工事は翌日にするということで、ひとまずその日は解散となりました。

この時来てくれた業者さんには、ほんと感謝しました。

そんな風にトラブルに対応するのって、相手に喜んでもらえる仕事です。
困っているとき、助けてくれた人には感謝する。ごくごく自然なこと。
そして、その感謝の強さも相手が困ってる度合いが強ければ、強いほど大きくなる。

同じ水道管のメンテナンスでも、もしこれが「定期検診」だったならきっとここまで感謝しなかった。
本当はその定期検診のお陰で、実は大きな事故を未然に防いでくれていたとしても。

どちらも等しく相手のためにやってる仕事だけれど、受け手の状況によってこれだけ違う。
仕事って、だいたいはそんなもんだと思うんですよね。

要は、褒めてもらいやすい仕事と褒めてもらいづらい仕事がある。
そして、その仕事が相手のためであるとか、価値があることとか、こちらの努力とか。
そういうことと相手からの感謝は必ずしも一致しない。

不良が良いことをやると褒めてもらえる。
けれど、優等生が少しでも間違ったことをすると失望されてしまう。
例えとしてはちょっとずれているかもしれないけれど、そんなことにも似ているような気がします。

ちなみに、僕の仕事の中にも褒めてもらいやすい仕事と、なにも言われない仕事が両方あります。
もちろん褒めてもらえればそりゃ嬉しいのですが、なにもなくてもそれはそれかなと。

実際のところ、頑張っても誰からも褒めてもらえない仕事ってかなり多いと思うんです。
だからこそ仕事って、自分で誇りを持ってやることが大切だなと。
褒められることとか、感謝されることのために仕事をしていると、どうにもむなしくなることもある。

今日も暑いですね。
それでも褒められにくい仕事を頑張ってる多くの人、今日もいい仕事をしていきましょう。

さて、暑いしコーラでも飲もうかな。

ウチヤマケンイチ
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