名前のある仕事。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

あれから、こつこつと映画を見てます。
これまでに見たのは5本。

レオン
最強のふたり
きっと、うまくいく
八日目の蟬
明日の記憶

どの映画もすごく良かった。
これは映画を見始めた理由でもあるんだけれど、映画はやっぱり、デザインをするときの糧になる。

表現方法もそうだし、物事を捉える視点なんかもそう。
そしてなによりも、人っていうのはどういう存在であるかのヒントをもらえる。
デザインで一番大切なのは、それに触れる人のことを理解して、デザインで対話することだと思っているから。
これからも焦らずこつこつと、映画を見ていきたいと思ってます。

そして映画を見終えると流れる、エンドロール。
これもすごくいいなって。

それぞれの役割ごとにたくさんの人の名前が出てくる。
あのシーンのことだ、このシーンのことだと、映画を振り返りながらたくさんの人の仕事の上に、この映画が生まれたってことが分かる。

そういう記録を作品の最後にしていることが、なんだかとてもしっくりきた。
映画に限らずどんな仕事であっても、こうやって名前のある仕事、顔の見える仕事にすればいいのにって。

ウェブサイトって、名前が刻まれることはほとんどありません。
別にそれが普通のことであるし、きっと誰も疑っていない。
ウェブサイトに限らず、世の中の仕事のそのほとんどは、名前のない仕事なんですよね。

先日、知り合いのウェブデザイナーがネットで言ってた。
広告系のアートディレクターは自身の仕事を「作品」と呼ぶ人が多いって。
どちらがいいというわけじゃないけれど、その感覚が羨ましいときがある、って。
その感覚にもちょっと似ているのかもしれないなぁ。

別に目立たせる必要もないし、見てくれなくてもいい。
それでもどこかに、その仕事に関わった人たちの名前をきちんと記録する。
それってなんだか、どんな仕事でもやるべきなんじゃないかって、思ったんです。

個人でも、チームでも、きちんと名前のある仕事をしていく。
これからの自分の仕事で、ちょっと意識してみたいななんて、そんなことを思うのでした。

さて、昨日の横浜の朝はちょっと肌寒くて、好きな気温でした。
スマートウォッチを見たら「15℃」。
人よりも暑がりだってことは知ってたけれど、僕の好きな気温は15℃だったんですね。

こんなことを知れるのもスマートウォッチがあるから。
なんだか、生活がちょっとだけ変わってきてる気がします。

ウチヤマ ケンイチ
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