お互いの前提がそもそも違う。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

話がどうにもかみ合わない。

そういうことってある。仕事にしても、プライベートにしても。
一生懸命回してるのに、ネジ穴がなめてしまって空回りしてる感じ。

そういうときって、意見がぶつかり合ってるときよりも一見穏やかに見えるけど、実はすごくつらい。
人は相手の反応があるから、次のアクションが取れる。もしそれが反対意見だとしても。
話がかみ合わない時、自分の想いはどこかにいってしまう。だからつらい。

なんでそんなことになるのか。
そんな時、たいていはお互いの前提がそもそも違うから起きていると思うのです。

仕事の仲間にしても、友だちにしても、家族にしても。
皆が同じ価値観はありえない。

毎日を朗らかに過ごしたいとか、将来のためにいま頑張りたいとか、そんなその人の価値観や想い。
こちらに向いてくれるようにお願いすることは許されても、それを強引に変えることは許されないと思うのです。

仕事であれば、世間的には結果を重視するなんて前提はある。
けれど、本心ではそれよりももっと大切にしていることがあったって自然なこと。

それはなにも手を抜いているわけではない。
良好な人間関係、プライベートの時間、目の前にいる人に喜んでもらうこと。
仕事の成果以外にも、大切にされるべきことはたくさんある。

仕事の成果にしても、同じじゃない。
個人の成果に、組織の成果、今日の成果に、数年後の成果。
きっとそれだけでそれぞれ前提は違ってくる。

みんな価値観や想いはちょっとずつ違う。
なのに毎日のように顔を合わせて暮らしたり、仕事をしたりしてる。
それだけでもう、奇跡だと思うのです。

前提が違うことを忘れてしまえば、乱暴な結論を出してしまうかもしれない。
あの人はわかっていないとか、能力が足りないとか、自分のことばかりだとか。

それぞれ価値観や想いが尊重される世の中。
理想論だけど、そうなったらいいなぁ。

ウチヤマ ケンイチ