この子は周囲と自分を同じ温度にできる。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
寒い日が続きますね。
おかげで毎朝、身体がなかなか動きません。
人は気温とは関係なく体温を一定に保ち続ける恒温動物。
だから、ずっと寒い場所に居続ければ死んでしまうし、その逆で暑い場所にも居続けられない。
中学生の頃、飼ってた亀が冬に水槽ごと凍ってしまったことがありました。
でもその亀は周囲の温度に合わせ自分の体温も低くして、死ぬことはなかった。
春にはまた元気にエサを食べていました。
僕の知人の話。
彼は小学生の頃に三者面談で先生からこんなことを言われたそう。
「この子は周囲と自分を同じ温度にできる。だから常に暖かいお湯の中にいるようにしてあげてください。」って。
たしかに彼を見ていると、その場の雰囲気や相手の気持ちを把握してきちっと自分を合わせてる。
だから彼の周りでは喧嘩も起きないし、周りにいる人たちは皆心地よく過ごせてる。
僕は彼とは真逆のタイプなんです。
その時々に自分なりの温度というのがあって、周りとの温度差にうまく対応できない。
それどころか周りが熱ければ自分は冷たく、周りが冷たければ自分は熱くなる。そんなことすらあるかもしれない。
だから、周囲の温度に合わせて自分の体温を柔軟に変えられる人を見ると、ほんとすごいなと。
憧れているし、尊敬もしてるんです。
そういう人も、自分自身ではこんなことを言ったりする。
やりたいことがないとか、自分の意思がないとか、流されやすいとか。そうやって悩んでる人も多い。
けれど僕からすればその生き方は、すごく素敵なことだと思うんですよね。
どんな環境でも周りに合わせられること。そして、周り次第で自身の力以上のことができるということ。
恒温と変温。なかなか使い分けるっていうのはむつかしいですね。
憧れる一方で、僕はきっといつまでも恒温動物です。
だから合わせられないなりにも、なんとかうまくやっていきたいと思うのでした。
ウチヤマ ケンイチ