新しいものを手に入れたければ、まずは空きをつくること。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

会社員を1カ月おやすみして変わったことの1つ。
それは、自宅や自分のオフィスにいる時間が長くなったこと。

5年前に引っ越してきた今の場所。
昔ながらの商店街の中にある、ちいさなビルです。

元々は1階が中華料理店で、その上にお店のご家族が二世帯で住んでいた建物。
それを譲ってもらい、今は僕の自宅兼仕事場になりました。

この物件に来て5年。
でもリフォームも片付けも思うように進んでなかったんです。
それがこの1カ月は、自然とどちらも進み始めた。

まず最初に3階の打ち合わせスペースが片付いて、次に2階の自宅がきれいになった。
そして昨日は、もう随分と長い間散らかりっぱなしだった1階部分がようやくすこし掃除されました。

半日ほどの掃除。それでも結構きれいになった。
こないだ書いた通り、半日できれいになるんだったら、別に長期の休みじゃなくてもできるはずなんですけどね。
でも、人の行動ってそう単純にいかないから困ったもの。

現状では、1階は上の階へと上がる際の通り道になってるだけ。
だからそこを片付けるくらいなら、よく使う3階をきれいにしたいし、あと自宅の掃除だってしたい。
でも週末は、ニッカオフィスの仕事もあるし、身体も休めたい。

きっと人には、そんな見えない優先度がついたタスクがたくさんある。
だから、一見するとすぐにできそうなことでも、つい後回しになっちゃうんだろうなって。

新しいものを手に入れたければ、まずは空きをつくること。
そうすれば、自然とそこに新しい何かが入ってくる。本棚でも、収納でも、時間でも。
そんな話を聞いたことがあります。

この1か月間は、いつもなら会社員で埋まっている時間を空にしてみた。
そうしたら本当にその場所にいろいろなものが入ってきました。

何かを入れたいならば、まず何かを手放して空きをつくること。
それを、自分の時間をもって実感しているのでした。

ウチヤマ ケンイチ