必要な観点はもれなく押さえられる、大局観をもったプロになりたい。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

あるレベルに達すると、情報量が少なくても大局観で大体の方向性が分かったりする。
ただそれはプロフェッショナルだからこそ。誰でもできるもんじゃない。

仕事で起こる問題の多くは、ほんと複雑。
だからそれを正しく解決するには、その周辺でなにが起こっているかを丁寧に紐解く必要がある。
そして、そんな風にして把握した全容は問題に取り組んだ本人だけが理解してたりする。

それなのに、そんな色々な前提を知らないままに、「こうすればいいんじゃない?」とアドバイスする。
たとえば、実は裏では複雑なシステムの連携があって、そのうえチームのコンディションもよくないからスケジュールを長く確保しているとき。
それなのに、過去の実績だけに照らし合わせて「もっと早くできるよ」とアドバイスする。
それは大局観でもシンプルさでもなく、ただの浅はかな判断だなと。

僕自身、情報が足りていない問題に対して、大した前提知識もないままにそれっぽく正論を言ってしまうことがあります。
だから意識して気をつけなきゃなと思うのです。

納期、予算、体制とか。たいていの問題はヒトモノカネの問題が複雑に組み合わさってる。
そして、答えはその絶妙なバランスの中にある。

そんな答えは、説明をすることも、理解するのもむつかしく、時にもろい。
だから突然シンプルな強い案を突きつけられると一気にに押し切られ、浅はかな答えに負けてしまう。

問題から少し距離が離れると、細々とした周辺の問題は見えなくなる。
第三者はシンプルに「こうすれば?」と言うけれど、それが正しいときもあれば間違ってることも多いんですよね。

第三者の意見や責任者の承認は、アラ探しじゃない。
自分の方が前提の知識は少ないという前提で考えること。自分の日々の行為を反省しながら、そう思うのでした。

必要な観点はもれなく押さえられる、大局観をもったプロになりたい。

ウチヤマ ケンイチ