話を聞くことしかできないけど。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

答えは自分の外にある。
正確にいえば、最終的には答えは自分の中から生まれるとしても、そのきっかけはほとんどが自分の外にあるなって。

自分がやりたいこととかありたい姿。それらを見つけるにしても誰かの姿の中にそれを見つけたり。
仕事で抱えてる悩みにプライベートでの問題。それらの答えを見つけるにしても誰かの言葉の中にヒントがあったりする。
いや、相手に言葉がなくたって、話をしているうちに自ら気づけたりする。

とにかく、自分の中から答えがでることは稀な気がします。

僕もそうでした。これまでに出してきた答えは、ほとんどが誰かとの関係の中から見つけたような。
特に悩んだときに進むべき道っていうのは、誰かと会話をしているときや、誰かに話を聞いてもらったあとに一人考えている時に見つけられた。

相手が直接答えをくれるとは限らない。けれど、ただ誰かが目の前でうなづいてくれるだけで、自分の中で整理がついて前に進めたりする。
それはきっと、誰かに聞いてもらうことで、安心感を得られたり、負担が減ったりして自分の中に答えを出す力が生まれるのかなって。

ただうなづくだけならば、それこそ人形だったり、自問自答でもいいはずなのに。でも、そうはいかない。
きっと生身の人間同士が寄り添って、それですこしでも負荷が減るからこそ、前に進めるのかもなと最近思うのです。

困っている人やどうしたらよいのか途方に暮れた人がいたときに、ただ話を聞くことはどうしてあんなにむつかしいんだろう。
つい自分が正解を出してみようとしてしまったり、相手を否定してしまったりするよ。
自分が聞いてもらう側のときは、ただ聞いてもらうことがすごく心強いって分かっているのにね。

話を聞くことしかできないけど、ってそんな控えめなセリフ。
あれこそ人としてすごく価値があって、相手に前に進んでもらうための手助けだったのかもね。

ウチヤマ ケンイチ