実家のミシンがちいさなビルにやってきた。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

昨日、自宅兼仕事場として使ってるうちのちいさなビルにミシンがやって来ました。
足踏み式のかなり年季の入ったミシン。実家にあったミシンです。ばあちゃんと、そして母さんが使っていたらしい。

たしかに僕の記憶の中には、母さんが使っていた風景がすこしだけ残ってる。
きってあれはもう、30年近く前のことなんだろうな。

ミシンとして使うわけではないのです。
たぶんメンテナンスしないとすぐには使えないし、僕自身、裁縫仕事もできないから。
なのですが、ちょうどテーブルとしてぴったりだなって。
見た目もアンティークで可愛いし、そしてなにより家族が代々使っていた道具というのがなんかいい。

小さな頃、そのミシンはずっと姉の部屋に置かれていました。
物心がついた頃にはもう、そのミシンは上に物が置かれて、ただの台になってた。

それでもそのミシンの記憶はちゃんとあるんです。
実は子供の頃、よく足踏み式の部分を手で押して遊んでいたんですよね。
最初重たいけれど、次第にぐんぐんと加速していく感じ。あの独特の動きが、楽しかった。
次第に大人になってゆき、もうミシンのこともしばらく忘れていました。

そんなミシンが今回僕のところへやってきた。以前実家をリフォームした際に姉夫婦に引き取られ、そして僕のところにやってきました。
ひとまずは寝室に置いて、ちょっとした机として使おうと思っています。

ただ、ミシンはあくまでもミシン。
いずれはきちんとメンテナンスして、ちゃんとミシンとして活躍してもらいたいな。
そういえば近所にミシン屋さんがあったから、今度具合を見てもらおう。

それにしても古い道具って素敵です。
金属や、木、そして革なんかの素材でできた道具は、時間が経っても使えるし、魅力も増していく。

プラスチック素材が溢れている現代の道具。
それらを将来、同じように使えるのかはちょっとあやしいです。

ウチヤマ ケンイチ