専門的な意見って、仕事で発揮してこそ価値がある。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
デザインを仕事にしているからか、普段の暮らしをしている中でいろいろな事が気になる。
たとえば、飲食店のメニュー。
どれにしようか選んでるうちに、ここの色使いは変えた方がいいなとか、写真のレイアウトを変えたほうが見やすいとか。
案内板を見れば矢印の大きさを再検討してしまうし、広告を見たらその意図を考えてしまう。
これ僕だけではなくて、デザイナーの仲間と街に出ると、しょっちゅう即席で話し合いが始まるんです。
そういうのを職業病と呼ぶのかもしれないけれど、好きでやってるし、すごく楽しい。
で、そんな意見っていうのを結構口に出してしまっていたな、と。
よくよく考えてみたら、これはなかなかにうざったいことかもしれない。
その話相手が別にデザインに興味がない人だとすれば、なおさら。
たとえば、僕はたいていの食事はおいしく食べちゃうタイプです
これがもし料理に詳しい仲間がいて、調理方法やら食材やらでとやかく言ってたら、なかなかうっとうしい。
専門家の話自体に興味はあるものの、いち友だちとしては、ちょっとね。
メニューなんて読めればいいし、案内板も分かればそれでいいのかもしれない。いやほんとに。
専門的な意見って、仕事で発揮してこそ価値があるんですよね。
自分の頭の中で楽しむのは続けるものの、それを話題にするのかどうかはきちんと考えようと。
なんだか、そう思ったのでした。
ウチヤマ ケンイチ