もっと、他人を見るのだ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、若手のデザイナーから、こんな相談をうけました。

「自分がユーザーじゃないから、どうデザインしたらいいかわからないんです。」

なるほどなと。たしかに自分が利用しないサービスのデザインは、むつかしい。
でも、男性が女性向けサービスを担当することや、若者が年配向けのサービスを担当すること。
そんなことは仕事ではよくあること。

それでも仕事ができるのは、正解を人に聞くことができるからなんですよね。
たぶん彼は、答えを自分の中から絞り出さないといけないと思っていたんじゃないかなと。

先日見たNHKのプロフェッショナル。
そこでニコニコ動画の生みの親の川上量生さんが言ってた言葉。

「僕って、世の中のほとんどの人が支持しないものが好きなんで、自分の感性を頼りにはマーケティングはできなんですよ、そもそも。」
「ユーザーの人が、世の中の人がどういう風な反応をしてるのかっていうことしか興味がない。それを見て、なんか流行りそうだなっていう風には判断する。」

川上さんのようなすごい人でも、答えは自分の中にないんだなって。
なんだか改めて、他人にきちんと興味を持つ大切さを認識したのでした。

自分自身がどうやってもユーザーになれない仕事はたくさんある。
いや、ほとんどの仕事はそうだし、仮にユーザーになれたとしてもそれはたった1人の意見でしかない。

もっと、他人を見るのだ。

ウチヤマ ケンイチ