今のなんでもない毎日を目指してた。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

気付くと今日も仕事場のすみに置いてあるソファで昼寝をしてしまってた。
やることは昼寝以外にも、もっとたくさんあるのに。夜もしっかり寝てたわけで、ちょっと情けない気持ちになりました。

10年前。僕がまだ学生をやっていて、ようやく次の春から社会人になるという頃。
僕は親の仕送りで賃貸暮らしをしていて、春からは実家に戻ることになってました。

その頃から、いやそのずっと前から、いつかは自分の仕事場も兼ねた自宅に住みたいと思っていました。
昔からの、十代からの夢というやつでした。

今日みたいに、自分の仕事場で仕事をして、その傍らになるソファでつい昼寝をしてしまう。
頭を掻きながら起き、またぶつぶつと仕事に向かう。

それはいつも通りのことだし、今日の自分にとっては残念な気持ちになったことも、10年前の僕にはいつか実現したいと思い描いていたことだったなぁ。
高校生の頃の憧れはもっとなんでもなくて、いつか一人暮らしをしたら夜中に寝間着のまま近所の自販機までジュースを買いに行きたいなんて思ってたっけ。

実現した頃には、そんなことは忘れてしまってるもの。いざ迎えるとそれはあまりにもなんでもないこと。
でもいつかの自分は、今のなんでもない毎日を目指していたのかもしれない。

いまいちどそれを思い返してみましょうか。
それを忘れてしまうと、昔の自分も、今の自分もかわいそうだね。

ウチヤマ ケンイチ