デザイナーは、もっと自分のデザインが使われている場所に行くべきなのだ。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

最近、自分がデザインしているサービスの実際のユーザーに会う機会が多いんです。
毎週のようにたくさんのユーザーに会って、話を聞いてる。

年度末というのは、企業の事情で毎年ユーザーインタビューをする機会が多いのです。
個人的にはすごく楽しみなイベントです。

どんなに優秀なメディアプランナーも、実際のユーザーの生の声よりも正しい意見を想像することなんてできない。
事実を超える想像なんてありえないんですよね。
いわゆる一次情報に触れること。それってほんと大切だと思うんです。

それなのに実際にメディアをつくっていると、ついユーザーの生の声に頼ることをサボりがち。
それはユーザーに会いに行くことが面倒だなとか、別に自分でも想像できるよとか、そんなふうに考えてしまうからだと思うんです。

でもその裏には自分の想像が間違っていたということを目のあたりにするのが怖いという、そんな本心もあるんじゃないかなって。
それで「やらなくても大丈夫」と逃げてしまうことが、いかに多いことか。

実際のユーザーの声に触れていることは、それだけで武器になる。そしてこれ自体は誰にでもできる。
スキルがまだ足りていない若手なんかこそ、どんどんユーザーに会うことを勧めています。

デザイナーは、もっと自分のデザインが使われている場所に行くべきなのだ。
当たり前のことなのに、忙しくなると忘れがちなこと。

ウチヤマ ケンイチ