どんな場所にも歴史はある。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

三浦半島でアトリエ探しをしていたら、飛び抜けて広くて、そして安い土地を見つけました。
どんな場所にあるんだろうと調べてみると、そこは江戸時代の頃に飢餓で亡くなられた方たちが埋葬された場所っぽいのです。

物件紹介には畑と登録されていながら、現況は墓地となっていたから不思議に思ったんですよね。
ただ僕はそういう場所でも怖いなとか、嫌だな、という感情はあまり起こらなくて、むしろその時代の歴史や背景に興味がわくんです。どんな場所にも歴史はある。

僕の自宅兼事務所のある地域には、へそ祭というお祭りがあります。
この地域には昔、神奈川奉行所や役宅、あと監獄といった官庁機構があったらしく、横浜の中心だったから「へそ」と呼ばれているんだそう。

ちなみに僕が普段よく通っている通りの近くには、刑務所や刑場もあったそう。
今ではその場所でも普通に子どもたちが遊んでいて面影はない。そうやって場所には様々な歴史があって、そしてまた変わっていくんですよね。

現在、その場所がどうであるかも大切です。そしてそれとは別の角度でその土地の歴史というのも僕は気にかけたい。
その場所を選ぶということは、自分がその歴史の続きになるという意味もあると思うから。

アトリエ探しはまだまだ続きそうです。
自分はどんな場所の続きを担えるのかと思うと、なんだか無性にワクワクしてくるのでした。

ウチヤマ ケンイチ