「カッコいい」とか、「かわいい」とか、あと、「センスがいい」とか。

ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。

「カッコいい」とか、「かわいい」とか、あと、「センスがいい」とか。
それは商品やサービスを選んでもらうための大切な要素で、デザインの現場でもよく話題になるテーマです。

ただ難しいのは、1つの答えがあるわけではないということ。
人によってカッコいいやかわいいの基準は違うし、時代によっても変わってくる。

昔の映像なんかが流れると、画面に映る人たちのことをなんだかダサいと感じるように、常識というのは変わるんですよね。
それは味覚とか、嗅覚とか、そんな感覚よりもずっと変化の度合いが大きい気がして、それはなぜなんだろうと思うのです。

海や山を見て綺麗だなとか、人に優しくしてもらって嬉しいなとか、そういう感情というのはいつの時代も変わらない。
人によって程度の差こそあれど、おおかた同じ方向を向いていると思うのです。

この変遷してゆくものと、しないものの違い。それってなんなんだろう。
僕自身、これまでの自分が携わったデザインを眺めたとき、ほんの数年前のデザインでさえも我ながらダサいと思うことがあるんです。
ただそのデザインを生み出すまでに考えた手順というか、考え方のプロセスのようなものは変わっていないんですけどね。

普遍的なものばかりでも堅苦しいし、流行りばかり追いかけても深みがなくなる。
そこらへんのバランスがとれたデザイナーになりたいなと、そう思うのでした。

ウチヤマ ケンイチ