道具たちに申し訳ない。
ニッカオフィスのウチヤマケンイチです。
物を使い込むと出てくる使用感。好きなんですよね。
鞄にしても、服にしても、あと電化製品なんかにしてもそう。
新品のピカピカな状態よりも、使われていたんだとわかるくらいに傷がついたり、くすんでいる方が惹かれるんです。
商品としては「使用感あり」っていうのはマイナスなことだと思うんですけどね。
もちろんエイジングと呼べるような味わいになっていればなお良いのですが、ただ使用感があるというだけでも、それも嫌いじゃないんです。
理由を考えてみたのですが、たぶん道具として活躍してきた物語を感じられるから好きなんだと思うんです。
道具は使われるために生まれたもの。だからしっかりと使われてきた姿を見るとうれしくなるし、頼もしくも感じる。
それこそボロボロになるまで使われて補修されたくらいでもいい。大事に使われてきたんだなって思うのです。
家も、車も、家電製品も、鞄も、そういえば僕の周りにあるものはほとんどが誰かから譲り受けた中古品だったりします。
一方で僕自身はモノを手放せない性格だから、自宅も仕事場もたくさんのモノで溢れてる。
せっかく活躍できる道具を僕のところで止めていること。それはなんだか道具たちに申し訳ないことなんじゃないかと最近思うのです。
そんな意味でも、一度身の回りの物を整理してシンプルに暮らそうと思うのです。
モノたちに次のステージに進んでもらおう。
ウチヤマ ケンイチ